ビジネス・お金

もっと売りたい時に「品質向上」はダメ?その理由とは?

売れないのは品質のせいではない!

「商品やサービスが売れない!」そんな時、あなたならどうしますか?

やってしまいがちな間違いが「商品の品質向上」や「自身のスキルアップ」です。新しい商品をリニューアルしたり、技術や知識を身に着けるために講座やスクールに通ったり、資格を取ることですね。

「それの何がいけないの?」と思われるかもしれません。いけなくはないのですが、売れるかどうかと品質は、実は関係ない場合が多いのです。

消費者目線で考えよう

例えば、あなたの家の近くにパン屋さんができたとします。とてもおいしいパン屋さんなのですが、あなたはこのパン屋さんに行ったことがありません。

なぜなら、パン屋さんには公式サイトもSNSアカウントもなく、チラシも配ったことがなければ看板もないのです!つまり、あなたはこのパン屋さんの存在自体を知りません

毎日おいしいパンを作って待っているのにお客さんが来ないので(そらそうだw)、パン屋さんは考えます。

「せや!有名店で修業して、パンの材料をもっと高品質にしよう!」

いやいやいや!まず看板出せや!!! ってツッコみたくなりませんか?だけど、これをやってしまっている人がとても多いのです。

存在を知らないパン屋さんのパンが美味しくなって、あなたは気づけますか?それよりも、「そこにパン屋さんがある」ということを覚えて貰うことが大切ですよね。

思ったより見られていない

さすがに看板は出していないお店はないと思いますが、出していたとしても気づいてくれるのは毎日のようにお店の前を通る人くらいです。そして、お店の存在を知っても、その時すぐにお店に入るとは限りません。むしろすぐには入らない場合の方が多いでしょう。

そして、「今日は何を食べようかな?」と思った時にそのパン屋さんを思い出して来店する確率は、看板やチラシを見るなどの「接触回数」が多いほど高まります。

TVやネットで、何度も同じ広告(CM)を目にすると思います。それくらいして、やっと覚えてもらえるのです。

そして、覚えてもらっても買ってもらえるとは限りません。契約すれば勝手に何度も流れる広告と違って、SNSの投稿は、運用を外注しない限り毎回自分で行います。

そうすると、「この話は前も書いたな」とか「あまりしつこく告知すると、売れてないと思わちゃうかな?」と考えてしまったりもします。

ですが、残念というべきか幸いというべきか、見る方はそんなに気にしていないし、場合によっては読んでもいないのです。あなたも、「いいね!」している記事を全て熟読している訳ではないのではないでしょうか。

無意識に「やってる感」に逃げてない?

広告やセールス等の「売るための行動」は、やったらやっただけ必ず結果が出るとは限りません。それと比べると、「品質向上のための行動」は達成感や「やってる感」を得やすかったりします。

ちょっと意地悪な言い方をすると、売るための行動よりも品質向上のための行動の方が気持ち的に楽という側面があります。そのため、無意識のうちに品質向上のための行動に逃げ、「やってる感」を得ようとすることが少なくないのです。

もちろん、品質が悪くても良いという意味ではありません。売れない理由は品質のせいではない場合が多い、ということです。

まとめ
・まずは覚えてもらうことから始めよう
・思ったより見られていない。根気よく繰り返し発信しよう!
・「やってる感」に逃げないこと